プレシーズンテスト
2024 年のシーズンのプレシーズンテストが行われました。数年前まではバルセロナのカタルーニャ・サーキットがテスト地でしたが、昨年に続き開幕戦が行われるバーレーンでのテスト開催となります。
現行の車体レギュレーションになって3年目、尚且つ 2026 年にはまた違った規定になるので、昨年からの進化版になるものの、何か変更を加えるなら来年 (2025 年シーズン) よりは今年、ということで、各チームいろいろと手が入っているように見えます。
そんなテストで、ラップタイム自体は燃料搭載量などによって大きく変動するとことなので、具体的な比較は難しいところ。
例年だと比較になりそうな、走行距離についても 2024 年シーズンについてはこんな感じでした。
ドライバー別でみると一番少ない周回数でサージェントの 138 周。ドライバー二人で三日間のテストなので、一人分で割るとたったの 1.5 日。1日のセッションが 8 時間、ただし赤旗などで多少前後はありましたが、均等に割ったとすると一人当たり 12 時間程度の持ち時間。それでも 2 レース分ぐらいの走行はできているのですから、それなりに走れていると言って良いと思います。マシンの準備ができていなくて初日の走行が限られた、というチームもほとんどなかったですよね。
それはチームごとの周回数を見てもわかります。最小のウイリアムズでも最大のハースの 65% 程度の周回はしています。ウイリアムズ以外は 80% 以上の走行距離を確保しています。三日間しかないので、トラブルで半日ガレージに籠っていたりしたら圧倒的に走行時間が不足するところでしたが、そんなこともなく、安定してどのチームも走行を重ねていました。
ただ、そういう意味では極端に悪いチームを見つけるのは難しそうです。
タイムは関係ない、と思っていても、どうしても比べたくはなります。
最終日のフェルスタッペン、サインツ、アロンソのラップタイムをグラフにするとこんな感じです。アタックラップが入ると線が飛んでしまって見えづらいですが、少しタイミングをずらしてフェルスタッペンとアロンソがロングランをしているように見えます。
この二人はほぼデグラレーションも見えず、いいペースで周回を重ねています。 タイミングは少しずれていますが、同じくらいのペースで走行していそうです。
フェラーリのサインツは、おそらく別のプログラムを実施していたのでしょう。2 日目のペースを見てみると、ロングランを行った様子が見えます。
同じタイミングでペレスもロングランを行っているようですが、終始ペレスを上回るペースで走行を重ねています。デグラレーションもなさそうですし、今年は期待できるのかもしれませんね。