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Verstappen VS Norris

最後の最後までわからない、手に汗握るトップ争い。その中でスタートを決めたのと、一回目のチャンスでラッセルをオーバーテイクしたフェルスタッペンの強さを改めて感じる結果でした。

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そんなフェルスタッペンとノリスのラップタイム推移をグラフにしてみます。第一スティント、グラフの青丸の部分でラッセルに引っかかったノリスと、先頭に出たフェルスタッペンのペースに差があるのがわかります。0.5 秒にも満たない程度の差に見えますが、それを 15 周程度続けたことで、大きなダメージになったということでしょう。

また、ノリスの 1 回目のタイヤ交換が遅く感じましたが、結果的にはあのタイミングで問題はなかったように見えます。グラフの赤丸の部分で、先にタイヤ交換をしたフェルスタッペンのペースが大きく上がります。しかし、6 周ほど後にタイヤ交換をしたノリスは、スティント終盤 (グラフの緑丸の部分) でフェルスタッペンのペースを上回ります。これでほぼ帳消しにできた、なおかつ最終スティントでフェルスタッペンは新品のソフトタイヤがあるアドバンテージ (ノリスはスタートに新品を使ったため、最終スティントはユーズドしか残っていなかった) を帳消しにできるタイミングでタイヤ交換をして、ギリギリまで追い詰めましたがわずかに及ばず。

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こちらのグラフは、フェルスタッペンの位置を 0 として、ノリス、ハミルトン、ラッセルのタイム差をグラフにしたものです。スタート直後、メルセデスのペースにつきあわされているノリスの様子がよく見えます。しかし、その後は一貫してフェルスタッペンとの差を詰めていく様子もわかります。

スタートのあの一瞬でレース展開が大きく変わってしまう、そういう結果であったことと、それでいて最後の最後までわからない展開となっている今年の F1 は本当にわずかな差が明暗をわけています。

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