GNOME (Linux) で Canon MG7730 に印刷したい
事象
OpenSUSE から印刷をできるようにします。使用するプリンターは Canon MG7730。USB 接続ではなく、ネットワーク接続にしています。
対策
まず、キヤノンのサイトからドライバをダウンロードします。上記の Web サイトから「ソフトウェアダウンロード」>「Linux」>「IJ Printer Driver Ver 5.20 for Linux」と開きます。使用許諾を確認した上で、パッケージが rpm と deb があるので、今回は rpm をダウンロードします。
ダウンロードした .tar.gz ファイルを展開します。root 権限でコンソールを開き、install.sh
を実行します。
上図は一度実行済みなので、rpm パッケージがインストール済みである旨のメッセージが表示されていますが、流れは変わらないです。パッケージのインストールが終わると、プリンタの検出に移ります。Enter 入力待ちになるので、プリンターの電源をオンにし、ネットワークに接続したら Enter
キーを押します。
接続方法の選択では、今回はネットワーク接続なので 2
を入力し、Enter
キーを押します。ここでプリンターが検出されるはずですが、今回はプリンターが検出できないと表示されました。
これは、ファイアウォールで通信がブロックされたためと思われます。そのため、
systemctl stop firewalld
で一旦ファイアウォールを停止します。そのうえで、インストールスクリプトへ戻り、Enter
キーを押してプリンタの再検出を行います。
これでプリンターが検出されました。必要であればプリンターに名前をつけて (デフォルトで「MG7700LAN」という名前がつけられます) 登録します。
インストールが完了しました
と表示されたら完了です。以下のコマンドを実行して、無効にしたファイアウォールを有効にします。
systemctl start firewalld
印刷
GNOME のアプリ一覧から「印刷設定」を開くと、登録した MG7700LAN
があることがわかります。
アプリケーションから印刷する際には、以下のようにプリンター選択画面で MG7700LAN
を選択します。両面印刷や白黒印刷もこの画面から指定可能です。
ファイアウォールの設定
この状態だと、おそらく印刷できません。印刷の際も、ファイアウォールによって通信がブロックされてしまうようです。ファイアウォールを止めれば印刷できますが、必要な通信を許可することでファイアウォールは動作したまま、印刷も可能でした。
「yast2」>「セキュリティとユーザ」>「ファイアウォール」を開きます。「ゾーン」で適用されているゾーン (デフォルトだと「public」) を選択し、「サービス」の「既知」欄から ipp
を選択し、「追加」をクリックします。
以下のように「許可済み」欄に ipp
がセットされたら「了解」をクリックします。
これでプリンターへ印刷できると思います。