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Red Bull Racing

フェルスタッペンのペナルティと、ペレスの低調なペースで一時的とはいえレッドブルの 2 台が最後方に位置するシーンもあったメキシコ GP のレース。序盤にトップに並んだ 4 台 (サインツ、ノリス、ルクレール、フェルスタッペン) のラップチャートを並べてみると、フェルスタッペンのペースの悪さが際立ちます。

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ミディアムの第 1 スティントは、サインツのペースが良いかな? ぐらいでしたが、30 周前後で各車ピットストップしてハードに履き替えてからは、明らかにフェルスタッペンのみペースが悪いです。もちろん、ペナルティにより後方へ下がってしまい、他の車を追い抜きながらという面もありましたが、後半は単独走行していたはずなのにペースが上がりません。2022、2023 シーズンは予選でフェラーリに先行されても、圧倒的なレースペースの良さで勝ちを重ねていたチームとは思えないですね。

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しかし、グラフを少し変えてみると、また違った見え方があります。上のグラフはサインツのタイムを 0 として、ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが前後どの位置にいたのか、を表しています。

第 1 スティント、例のペナルティになった動きによりルクレール 2 位、フェルスタッペンとノリスがそれぞれ 3、4 位に落ちましたが、サインツに対してどんどん遅れていき、最終的には 10 秒を超える差になっています。しかし、ハードに履き替えた第 2 スティントではノリスが徐々にサインツに追いつき、5 秒以下の差でフィニッシュしています。

もし、ノリスが序盤でフェルスタッペンをオーバーテイクしていたら、第 1 スティントでここまで差がつくこともなく、最終的にどちらが勝っていたかわからなかったかもしれません。そこまで見越して、フェルスタッペンはノリスの前に出たとしたら・・・レース中にそこまで計算できるのかと驚きますが、そういえば少し前にも ペナルティ覚悟で前に出て抑えること があった記憶が・・・

(もちろん、第 1 スティントでフェルスタッペンがピットストップしたあとも、ノリスはサインツから遅れているとか、レース後半はサインツもペースをコントロールしていただろうから、見た目ほど僅差ではなかったのでは、と言えると思いますが・・・)

角田裕毅

レーススタート時のクラッシュよりも、予選でやってしまったことが痛かった。タイミングが非常に悪く、クラッシュした Q2 最後のラップは角田の前にハースの 2 台がアタックしていました。その時点でハースは 12、14 位。しかし最後のアタックで 10 位以内にポジションアップ、その直後に角田がクラッシュして赤旗。上のビデオにもあるとおり、ヒュルケンベルグがタイムを出した 2 秒後に赤旗中断となり、結果 9、10 位にいた RB の 2 台が押し出される形となりました。どうせクラッシュするなら、ハースがタイムを出す前にやってくれれば、というのは不謹慎ですかね。

こうなってしまうと、いくらフリー走行で上位タイムを出していても何も残りません。むしろ、「フリー走行でよいタイムが出ていたからポイント獲得を期待していたのに・・・」という話になってしまいます。シーズン前半の良い走りを、ここで改めて再現できることを願っています。

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