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スプリント

スプリントレースのトップ 8 & リタイアしたアロンソのラップチャートです。

sprint

雨絡みとなったスプリント予選では 4 番手となったフェルスタッペンの安定したペースが目立ちますね。それ以降はデグラレーションの様子が見えるチャート・・・と思いきや、終盤ペレスとルクレールのペースが上がっています。おそらく、3 番手スタートだったアロンソが前におり、アロンソに抑えられてペースが落ちて行っているように見えたのではないでしょうか。そのアロンソが接触で後退したので、前が開けたペレスとルクレールは本来のペースに戻ったと。

そう考えると、アストンマーティンはデグラレーションの傾向があるかもしれないですが、レッドブルとフェラーリは大丈夫かもしれません。

しかし、ほぼ単独走行だったハミルトンも、アロンソ達と同様にペースが下降気味なので、結果的にスプリント 2 位でしたが、レース展開に助けられた部分があったかもしれません。しかし、一方でソフトタイヤを選択したラッセルは、それほどペースを落とさすスプリントを走り切れているように見えます。スプリント予選が雨交じりで順位がシャッフルされた部分もあり、勢力図は読みづらい形でレースを迎えることになりました。

レース

まずはトップ 4 台のラップチャート。

top4

使用したタイヤです。

top4

第 1 スティントを引っ張っていたノリスとルクレールは、ここぞというタイミングで VSC 出動でした。しかも、レッドブル勢は早々にタイヤ交換を済ませていたので、このままいけばフェルスタッペンとペレスはもう一度タイヤ交換が必要、ノリスとルクレールはうまくやれば最後まで走り切れるぐらいの周回数、ということもあり、展開が面白くなりそうでした。

しかし、処理に時間がかかりそうだからか、VSC が SC になってしまい、レッドブル勢もタイヤ交換の決断をしてしまい条件はそろってしまいました。それでも、いいタイミングで出たセーフティーカーを利用して順位を上げた、ノリスとルクレールは見事でした。

その後ろの集団。

top8

同じく使用したタイヤです。

top8

こちらのグループはいろいろな戦略が混じりましたが、アロンソの SC 中のソフトへの交換が目立ちます。F1 公式の Strategies Guide を見てもわかりますが、アロンソは決勝スタート時にハードタイヤが 1 セットしかもっていなかったんですね。そのため、このタイミングではソフトかミディアムに変えるしかなかった。それでも、ペースの上がらないピアストリとハミルトンをオーバーテイクして 7 位まで戻ってきました。スプリントのペースを見ると、アストンマーティンはデグラレーションがありそうだったので、ハードを早めに捨てることになってしまった今回のレース展開は不利に働いたように見えますが、それでも最大限の結果を持ち帰るあたりがアロンソの強さかもしれません。

ポイント争い圏のラップチャート。

rest

同じく使用したタイヤです。

rest

接触でリタイヤしてしまったのでわかりませんが、リカルドがどんなレースを展開したのかは興味深いところ。結果的にほとんどのドライバーはセーフティーカー明けはハードで走り切れていますが、都合 2 度のセーフティーカーで 10 周以上低速走行したことも影響していたと思われます。ただ、この場合はリカルドは確実にもう一回のピットストップが必要です。しかし、(実際そうだったように) うまくハードで走り切れればピットストップは不要で、ダメでももう一度ピットストップするだけです。つまり、リカルドに最も都合よく展開したとしても、セーフティーカー中のポジションを守れたかどうかという賭けのように思いました。

グラフでみると、アルピーヌのオコンがそん色ないペースで走行しているのがわかります。これが改善の兆しだとすると、今後ますますポイント争いが厳しくなりそうですね。

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